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沖縄女性弁護士の奮闘日誌

 
担当している刑事事件で,昨日の夕方,保釈許可決定を頂いたので,今朝,別件期日のついでに,裁判所に決定書を取りに行きました。

刑事事件では,逮捕されても起訴された後は保釈申請ができるので,保釈許可が出されれば,判決言渡しまでの間,自宅等で通常の社会生活を送りながら裁判の準備等をすることができるようになります。
ただ,実務上は,本来原則であるべき権利保釈(保証金の納付を条件としない)が認められるケースは極めて少なく,ほとんどのケースでは逃亡防止のため高額の保釈保証金の納付が条件となり,家族等が保証金の準備ができないために保釈申請も行わないケースが圧倒的に多いです。

とはいっても,保釈保証金のために家族等が無理な借金等をすることは,私としては,絶対におすすめしないので,保釈申請をするときは,必ず,保証金の準備をどうするのかを確認してからにしています。

本来原則であるべき権利保釈が,もっと多くのケースで認められるようになれば,このような悩みもなくなるのですけど・・・苦しいところです。
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ほとんどの若手弁護士がそうであるように,私のところにも,国選の刑事事件というのが定期的に廻ってきます。
特に,昨年5月に被疑者(逮捕され,まだ起訴されていない人)に対する国選弁護制度が施行されてからは,まだ起訴されない逮捕段階で,国選で刑事事件の弁護を受けることも多くなりました。

先輩の弁護士の中には国選の刑事事件(特に被疑者国選の事件)はしない,という方もいらっしゃいますが,特に少年の事件は敬遠されてます。
というのは,少年の刑事事件の場合,?どんなに軽微な事件でも逮捕されればほぼ100%家庭裁判所に送致され,その後の少年審判に向けた環境調整等の活動をしなければならないにも関わらず,?少年自身には資力(財力)がないのが当然なので,それに要する費用は逮捕段階では被疑者国選の制度を使い,家裁送致後は日弁連の援助制度を使わざるを得ず,実際に行う活動に見合う十分な報酬を得ることができないこと,?しかも,少年事件特有の種々の制限のために,弁護士の活動自体にも制限があり(たとえば,少年の社会生活に関わる記録は閲覧のみが許可され謄写はできないことや,少年本人との面会自体も少年本人の特性から夜間や早朝は避ける等の配慮が求められること等),?少年審判までの約1カ月間の短い時間で,少年本人との面談・家族との面談,事件によっては被害者や学校・就業先との面談,裁判官や家裁調査官との面談等を行い,できる限りの環境整備を尽くした上で,?通常1時間以上(事件によっては3時間以上かかることもある)の少年審判の日程を確保しなくてはならない,という事情があるからです。

だけど,たくさんの苦労があっても,やっぱり少年は可愛い。
どんなに間違ったことをしてしまった少年でも,本人の自覚と周囲の人の協力によって,まだ十分に立ち直れる可能性がある。本当に「可塑性」に富んだ存在だなぁと思います。

だからこそ,被疑者国選の少年事件が廻ってくれば,私はやっぱり受けてしまうんだよね。

今週も,またひとつ,かなり苦労しそうな少年被疑者の事件が廻ってきました。昨日と今日で,2回,少年本人と会っているけど,まだたくさんの話はしてくれない。事件自体には争いがなく,だけど,まだ十分立ち直れる可能性があると思っているから。
まだ少年の家族との連絡は取れていないんだけど,少年審判までに出来るだけの環境整備ができるように,ガンバロっと♪