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沖縄女性弁護士の奮闘日誌

 
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以前の記事で,「浮気の立証は難しい。たとえばホテルに入るところ・出るとこの写真があっても,それだけで必ず立証できるとは限らない。」との厳しい意見を書きましたが,この問題について関心のある方が割と多いようなので,補足します。

相手が浮気を否定している場合でも,たとえば,相手が浮気相手とホテルに出入りしている写真等があれば,それだけで浮気の立証は完璧と思われる方がいます。
このような写真は,確かに,相手の浮気を証明する強力な証拠となることは間違いありません。
しかし,全てのケースで写真だけで必ず浮気を立証できるか,と言われれば,必ずしもそうではないことは前回の記事で書いたとおりです。
また,仮に写真等で過去の浮気が立証できたとしても,その後も長年にわたり夫婦関係を継続し,過去の浮気を許したと評価されるような事情があれば,過去の浮気が必ずしも離婚原因にならないことも,補足します。

もっとも,実際は,「ホテルに出入りする写真」のような強い証拠がないケースがほとんどで,「物的な証拠は何もないけど,相手が浮気していることは確か」というケースが圧倒的に多いです。
このような,物的な証拠が何もないケースでは,相手が否定している浮気(不貞行為)の立証は不可能なのでしょうか・・・?

必ずしもそうではありません。
物的な証拠が何もない以上,相手が否定している浮気を立証することは難しい,というのは確かです。確かですが,必ずしも不可能ではありません。
たとえば,複数の事実を積み重ねることによって,相手の不貞行為が強く推認され,浮気を立証できる場合があります。このような場合に,それらの事実を記載した「陳述書」を作成し,提出すれば,それが立派な「証拠」になり得ることがあります。
そのためには,結婚当初から婚姻関係の破綻に至るまでの事実の流れを丁寧に聴き取り,時系列でまとめ,いつ,どのような出来事があり,それがなぜ浮気を疑わせる事情になるのか,夫婦関係にどのような影響を与える出来事だったのか,を明らかにしていく必要があります。
とはいえ,婚姻期間が長くなればなるほど,その間の出来事等を正確に思い出し,どれが重要なポイントとなる事実であるかを把握するのに時間がかかります。
そのような場合は,たとえば,結婚生活で大きな節目となる出来事(出産,子供の入学,子供の病気,転職,転勤等)をポイントにして記憶を喚起することも重要ですし,
結婚当初から定期的につけている日記,家計簿,手帳のメモ等も重要な資料になります。

過去に私が担当した事件でも,相手が浮気を否定して物的な証拠は何もないケースで,本人(依頼者)の証言と家族の陳述書を提出し,不貞行為以外に婚姻関係の破綻に至る原因は何もないことを主張することによって,不貞行為を認めてもらえたケースがありました。
もちろん,すべてのケースで,上記のような証明で必ずしも不貞行為が立証できるとは言いません。
むしろ,相談者・依頼者の方には,確実な証拠がない以上不貞行為(浮気)の立証は難しいというリスクを必ず伝えるようにしています。
ですが,弁護士として受任した以上は,たとえ確実な証拠がないケースであっても様々な事実を積み重ね,証拠となりうるものを積み上げていくことによって浮気(不貞行為)を立証するように努力しますし,
それが認められるか,認められないかは,最終的には裁判官の判断なので何とも言えませんが,
必ずしも「証拠」がないからといって,すべての請求をはじめから諦める必要なない,ということを伝えたいと思い,この記事を書きました。
もちろん,「証拠」がない以上,裁判で敗訴するリスクを覚悟した上での決断ですが。

浮気について確実な証拠がない場合,諦めてしまう方も多いですが,浮気(不貞行為)のような事実行為に関しては,むしろ,物的な証拠が何もない方が圧倒的に多いです。
なので,単純に諦めてしまう前に,一度弁護士にきちんと相談し,証拠となりうるものが本当にないのかどうか,敗訴のリスク・勝訴の見込みがどの程度あるのかを確認されることをおすすめ致します。
もっとも,何も資料のない状態で単純にご相談を受けても,弁護士としては,通常,「証拠がない以上難しい。」というリスクの説明しかできないと思うので,ご相談の際は,結婚から現在までの簡単な時系列や,浮気を推測させる事実の資料等をご準備いただき,特に初回の相談の場合には弁護士が結婚以降の時系の流れを把握するのに時間がかかるので,できれば1時間程度の相談時間をとって,ご相談されることをおすすめ致します。
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